ぼくのざっきちょう

留年生の楽しい日常

派遣バイトで工場に行ってきた話

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こんばんは。

昨日のことですが、派遣のバイトで都内某所の工場に行ってきました。しんどかったので感想とか書いていきたいと思います。

 そもそも本来は工場のバイトの予定じゃなかったんですよね。午前中だけのバイトの予定だったのですが、そちらが埋まってしまったので工場の方に行ってみないかと。自給1000円で8時間ということだったので止めようかな、とも思いました。しんどそうだし。

けれども今まで工場の作業ってのもやったことがないので経験かな、と思い行ってみることにしました。ブログに書くネタにもなるかなと思いましたし。以下レポっす。

 

工場のバイトの朝は早い。都内某駅から工場まで送迎のバスが出ているが、それが7時50分出発。始業時間は8時半くらいのようですが、着替えの時間など、もろもろ。という訳で6時に起床。大学生活で10時登校に慣れきった体にはしんどい。

余裕持って7時半には駅に到着し、コンビニで昼食を買いバスを探す。あれ…ない。んー?と思って探しているとありました。バンが。まぁバスではない。

バンに乗り込み、

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と自分比で相当元気よく挨拶したものの一切返事が無く軽く泣きそうになる。乗り込んでみると座席はおばちゃんしかいなくてちょっとミスったかな感。バンの運転手が唯一のおっちゃんでしたが、ナニワ金融道に出てきそうな風貌でだいぶ不安になる。

 

バンに揺られることおよそ5分、工場に到着。

到着後初めてだということを告げると、割と丁寧に案内をしてもらう。その後、作業服に着替える。衛生が大事なので、ここで被った帽子は終了時まで外すことができない。蒸れそう。財布・携帯と言ったものを持ち込むこともできないので、自販機で何かを買うときにもいちいちロッカーまで戻らなければならない。

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各階を案内してもらい、食堂に昼飯を置いたのち作業場へ向かう。入口は2重扉で、入るとエアが出るようになっていて、終わるまで扉が開かない。そこを抜けると靴の裏を消毒し、さらに掃除とかで使うコロコロのやつで全身をコロコロする。作業場に入る前には手を洗い、アルコール消毒。ここまでやってようやく作業場に入ることができる。

作業場は全員真っ白の作業服の上に原料を扱う人はマスクもしているので誰が誰だかわからない。

朝礼を聞いた後作業に取り掛かる。ベルトで流れてきた製品が段ボールにたまるので、それがいっぱいになったら重さを量り、ふたを閉め、パレットに乗せる。

最初にお手本を見せてもらいいざ実践。段ボールに製品がたまるのを待ち、重さを量る。5kg~5.040㎏が許容範囲。量ってみると…4.2kg? 結構かさばる製品なのでぱっと見いっぱいでも少し押し込んで、的なアドバイスを受ける。次の段ボールに入っていく製品を少しかっさらい重さを調節する。5.020kg。OK。

ふたを閉じ…閉じ…閉じれない。もう何回か使った形跡がある段ボールなので、歪んでいる。そんな時は上面叩けばいいよ、というアドバイス。製品がいっぱいにつまった段ボールを叩いていいのだろうか、という不安がよぎるも叩くと確かにハマる。

 

パレットに乗せ、次の段ボールを用意し、製品がたまるのを待つ。慣れてきたころ急に製品が流れてくる勢いが上がる。何事か、と思ったらベルトの上流の製造機械がもう一台稼働を開始している。今までの流れに慣れていたところにもう一台増えるとキツイ。汗がどっと出てくる。しんどいながらもなんとかこなす。もうヤバい、と思ったところで一回目の休憩。5分でもありがたい。しかし作業場内で飲食はできないので外の休憩室まで行かなければならない。

休憩室に入ると、1人若い女性が休んでいたので少し会話をする。

「いつからやってるんですか?」

「2か月くらいですね~」

「僕は今日初めてで…」

「あっ、派遣の人ですか~。慣れるまではしんどいですよ~」

やたら語尾を伸ばす人だった。

 

作業場に戻るときまたエアと手洗いを通過しなければいけないので5分休憩は短い。しかし水分補給ができたので幾分復活する。その後も同じ作業を続け、この作業もっと効率を良くするやり方があるのでは?などと考える余裕が出てくる。それでもまたしんどくなってきたころにお昼休み。

お昼は朝にコンビニで買ったおにぎりを食べる。疲れているせいか、食欲も少ない。しかし午後の作業のことを考えお腹に押し込む。食堂ではベテランっぽいおばちゃんたちが幅を利かせて大声で喋っていたので、若い人や男性は窓際のカウンター席で食べていた。

そして午後。お昼休みもあり完全に復活…かと思いきやお腹が痛くなる。食べた後に屈伸的な動きはお腹に良くない。しかし勝手にトイレに行ける雰囲気ではないので我慢していたら腹痛の波は去っていった。

一難去ってまた一難。お腹が痛くなくなったと思ったら今度は腰がしんどくなってきた。5キロの箱ではあるが、床から持ち上げる動作を何百回とやっていると流石に腰にくるようだ。これは明日腰が死ぬな、と思いつつも誤魔化し誤魔化し作業をこなす。

午後1回目の休憩。ここで飲み物がなくなってしまう。次の休憩どうするか悩みつつ、作業場へ戻る。僕がやっているラインに流れてくる製品を座ってチェックしているおばちゃんが舟をこいでいるのを恨めしく思いながら作業をこなす。周りを見渡してみると、機械に寄りかかって渋い顔をして空中を眺めているおっさん、ひたすら空の段ボールを重ねているおばちゃん、何かをはさみで切っているだけの性別不明の人…バイトはしんどいなぁと思う。

そして2回目の休憩。何かを飲まないと死んでしまうという感覚に襲われる。5分では更衣室に戻ってお金を取り出し、飲み物を買うこともできない。どうする…ここへ囁きかけてくるのがトイレの手洗い…どうする…とりあえず一口…普段家で水道水を飲まないせいか味が変に感じる…でも水飲まないと…二口…三口…

気づいたらガバガバ飲んでいた。生き返った。昔の運動部は大変だったんだなぁ、とネットで読んだ黒田選手のエピソードなどを思い出す。

 

作業場に戻り、再び段ボールに向かう。喉は潤ったものの、握力が落ちてきているせいで箱を落としかける。このままあと1時間はしんどい…と思った頃ラインが停止し、清掃の時間だと告げられる。助かった!と思い渡されたホウキとチリトリを持つ。僕の中高は掃除の時間がなかったため、小学生以来の経験。しかしホウキが微妙に短く前かがみで床を掃く。衛生に気を使っているだけあって、床には髪の毛は1本も落ちていない。流石だな、と思ってチリトリに取ったごみを捨てようと背筋を伸ばした瞬間腰に痛みが走る。もう少しホウキを長いのにしてくれれば…

終礼のようなものは特になく、時間になったら解散であった。ロッカーに戻り、9時間かぶり続けた帽子をとると風呂上がりのような髪の毛に。これを続けたら禿げそうだな…などと思いながら工場を出る。丁度送迎のバンが行ってしまった後で、働いたな…と充実した気分で、一人駅までの道を歩いて行った。

 

以上です。案の定今日は腰が死んでいたので一日家で過ごしました。工場でのバイトはいい経験にはなりましたが、僕はもうやりたくありません。体はしんどく、同じ作業を延々と続けるのは精神的にきついです。就活本番の前にいい経験にはなったな、と思います。

 

では